Wish her happiness.

■作品あらすじ ある事情で夫婦の間に溝が出来てしまい、離婚の道を選んだ綾人は「自分が妻を苦しめていた」という罪の意識のなか交通事故に遭ってしまう。 ……目を覚ましたのは十年前の大学時代。親友の駿稀、未来で妻となる帆乃里、彼女の友人の美妃。青春を共にした４人組の中で、かつて帆乃里が駿稀に片想いしていたことを知る綾人は、「彼なら帆乃里を幸せに出来るはず」とその恋を成就させるため奔走するが――？ 決して伝えてはいけない、一途過ぎる“愛”。眩しさと切なさが溢れ出す青春ストーリー！ ◆キャラクター紹介 ・樫本綾人（かしもと・あやと） 「妻の恋を成就させる――それが僕に出来る、最後のプレゼントだ」 大学時代からの恋を成就させ、帆乃里と結婚した社会人。 だが、二人の間に溝が出来たことで離婚の道を選び、その最中、交通事故で大学時代に時間遡行してしまう。 『前回』の過去に帆乃里が、自身の親友である駿稀に片想いをしていたことを知っており、未来を変えるために奔走する。 ・棚辺帆乃里（たなべ・ほのり） 「なんかさ、綾人君って不思議だよね。私たちよりすごく大人びてる感じがして…」 英文科三回生。 元気いっぱいで天真爛漫な性格で「愉しまないと」が口癖。 ラフティングや花火大会などのイベントごとが大好き。 『前回』の過去では、駿稀に告白するも失恋し、その悲しさに寄り添ってくれた綾人に惹かれ、結婚する。 ・立花美妃(たちばな・みき) 「綾人は帆乃里のこと、好きなんじゃないの？」 帆乃里とは高校時代からの親友で、ルームシェアをしている。 ショートヘアに涼しげな目元、すっきりとした輪郭の凛々しい顔立ちで美人だか、近寄りがたい雰囲気。警戒心を抱いた相手には歯に衣着せぬ物言いで、やや毒舌。 クールで無感動に見えるが、帆乃里のことを大切に思っている。 ・戸川駿稀（とがわ・しゅんき） 「綾人が困っていたら、たとえお前に迷惑だって思われようが助けてやる」 綾人と同じ電子工学科・三回生。 いつも明るくお調子者で危なっかしいとこともあるが、人の心の動きに敏感で、気遣う優しさを持つ。